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2018/08/28

吉野川河口干潟で『青ガニ』観察会

2018年8月26日、『とくしま自然観察の会』主催のシオマネキの稚ガニとされる眼柄が黄色く甲や脚が青い通称『青ガニ』の観察会に参加しました。この『青ガニ』は8月下旬から9月上旬のごく限られた期間にしか見られないとの事で、&ohも実物は一度も見た事がなかったんですが、それ故に自力で探すより講師がいる観察会の方が見つけ易いだろう…と思って参加して参りました。

観察会のほんの数日前、台風が徳島を通過し、観察会当日こそ天気は良好でしたが(それゆえ暑かった(^_^;))、干潟のゴミの量が凄かったです。自分はこんな状態の吉野川河口干潟は初めて見たけど、台風一過後はいつもこんな感じらしいです。

台風一過の吉野川河口干潟20180826
↑とにかくゴミだらけ!

『青ガニ』は極小ゆえに見つけられない参加者もいるかも…という事であらかじめ捕獲された青ガニが観察できるようにしてあり、そこにいた青ガニを撮影してみましたが、あまりにも極小ゆえに上手く写っていませんでした。

捕獲済シオマネキ20180826
↑この中に一尾だけ『青ガニ』がいたんですが…。

観察会が始まると、この日の講師・幸田青滋さんの誘導で青ガニが観察できるポイントへ移動。

青ガニ観察エリア20180826
↑手前の草叢の土手を下ると、コンクリート護岸へたどり着き、そこから芦原の中で青ガニを探しました。

青ガニは極小サイズなので見つけられるのか?と思っていましたが、意外とあっさり見つかりました。はっきり数えていませんが、10個体くらいは確認出来たと思います。しかし撮影は難しい!大きなシオマネキと同じくカメラを近付け過ぎると隠れてしまう。そこでちょっと離れた場所から撮影して、写り込んでいればいいな…作戦にしてみたら、上手い具合に写り込んでいました。

青ガニ元画像20180826

青ガニ20180826
↑とにかく驚くほど青と黄色が鮮やか!

最後には参加記念グッズのキーホルダーもいただけて(しかも二種類!)充実していて満足感高い楽しい観察会になりました。

参加記念キーホルダー120180826
↑↓参加記念グッズのキーホルダー。両面に写真があります。
参加記念キーホルダー220180826

※フィールドでの撮影日:2018年8月26日。
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2018/08/26

アカテガニ放仔観察2018年まとめ

一年とは夏のアカテガニ放仔観察のためにある…はさすがに言いすぎだけど(当たり前)、夏はアカテガニ放仔観察が出来る季節には違いない…という訳で今年の夏のアカテガニ放仔観察まとめです。

【7月14日】アカテガニにとって理想的環境で数も多いと以前書いた三重県伊勢市の神前神社裏の神前海岸。この時は干潮時刻だったので広い浜が現れていましたが、アカテガニが放仔する時刻は満潮に近い時間なので、ぐっと浜は狭くなっていました。実は2016年、この日と同じ日にもここでアカテガニ放仔観察を試みたんですが、季節的に遅すぎたようで、日没近くなってもアカテガニが全く現れませんでした。今回はベストシーズンの7月中旬。なので予想通りたくさんの♀アカテガニと、それを待ち受ける♂アカテガニが大量に現れました。

アカテガニの数は確かに多いんですが、やや波が荒く、こちらにとってもアカテガニ♀にとっても不意に波が打ち寄せて、アカテガニ♀が波に飲まれてしまったり、ゾエア幼生が煙上にぶわっと広まる様子などはやや観察しにくい環境でした。なんとか放仔するタイミングを動画に収めたいと思って何度か挑戦してみましたが、こんな出来の動画が精一杯でした。

♂アカテガニに捕まる♀アカテガニ120180714
↑↓シーズン始め頃とあって、放仔後♂に捕まり交接するアカテガニが多数見受けられました。
♂アカテガニに捕まる♀アカテガニ220180714



二見の花火20180714
↑この日は二見浦辺りで花火大会があった模様。空を見上げれば花火、足元を見るとアカテガニが放仔という状態だった訳です。

【7月28日】この日は『のと海洋ふれいあセンター』が九十九湾で開催する『ヤドカリ学級 アカテガニウォッチング!』に参加する予定でしたが、なんと台風接近により中止!その翌日開催予定だった小網代の森でのアカテガニ放仔観察会も同じ理由で中止になったとの由。『アカテガニの森づくり』の話などガイドの人から聞いたりしたかったので、至極残念。

【8月12日】三重県津市河芸町の海岸。この辺りはアカテガニが多いとは情報では知っていましたが、アカテガニが活動する時間・季節に訪れたのは初めてで、『まさかこれほどとは』と言いたくなる数のアカテガニが主に堤防の上にいました。成体のアカテガニだけでなく、今年7月初め頃生まれたと思われる小さなアカテガニも多数見られました。

懐中電灯で堤防の上にいるアカテガニを照らして観察していたら、通りがかった地元の人に『カニの研究をしているんですか?』と声を掛けられました。『いやー、研究というほどでも』などと会話しながら暫く堤防沿いに一緒に歩いている時、その堤防沿いの道にはアカテガニがうじゃうじゃと現れて気持ち悪い(それ故にこの道路を走る車に踏み潰されるアカテガニが少なからずいて(夜間はあまり通行量は多くはないですが)、この日も潰されたアカテガニを少なからず見かけました)、しかし今年は雨が少ないせいかやや少ないと地元の人ならではのお話を伺う事が出来ました。アカテガニが近くにいる環境っていいな、と思っていましたが、韓国の件といい、この辺りといい、アカテガニは地域住民にはあまり愛されていない模様。

カニの研究つながりで、この辺りにお住まいのカニの在野の研究科・Sさんの事を訊いてみたら、ご存知でした(地元ではあの方はカニ研究家として有名なようだ)。

堤防上のアカテガニ20180812
↑この辺りの堤防の上は夕方になるとアカテガニだらけに。それを写真で表現するのは結構難しいけど(この写真は日没前の夕方撮影)。

で、肝心の放仔観察ですが、以前ここを訪れた時、放仔観察ポイントとして目を付けていた辺り(コンクリートで護岸されていて(ゆえに長靴不要)、階段で降りる事が出来る)で待ち構えていたら、♀アカテガニが一尾(でいいのか?単位として)が下りてきて、水際へ。『え?日没前なのに?!』と思っていたら、一旦戻って、殆ど動かなくなってしまった。そして日没後、そのカニは再び動き出し、先ほどとは少し違うポイントへ移動。『お!やるな!』と思いながら観察していると、見事にやってくれました。波がなく、ゾエア幼生が煙状に広がる様子がばっちりと、それも至近距離で見る事が出来て、今までで最高の放仔観察になりました。が、後が続かない。堤防上のアカテガニの♀の多くが既に放仔済みなのか抱卵していないアカテガニ♀が少なくなく、抱卵しているアカテガニ♀も堤防上に数個体いたものの、なぜか水際まで下りてこようとしない。&ohがいたから?いやいや、その程度の理由ではないはず。この辺り、アカテガニも相当多いですが、アシハラガニとクロベンケイもかなり多く、水際辺りにアシハラガニが少なからずいて、アカテガニにとってはそれが心理的に嫌なのかもしれない。今は絶版になっている某カニ図鑑にも放仔にやってきたアカテガニ♀を襲うイワガニの写真が載っていたし、アシハラガニがアカテガニを襲わないとは言い切れない。ほぼアカテガニしかいない神前海岸とは違う意味で条件がよろしくはないかな?季節的にはベストシーズンはちょっと過ぎていたけど、それでもそんなに遅くはないはずだけどな…?

今回この辺りまで初めて電車で行きましたが、少なくとも自分が車で行く事によって轢かれるアカテガニはいないので、そういう意味で電車で行くのはいいと思います。駅からそんなに遠くないし、電車の本数も少なくないし。

アカテガニ放仔現場20180812
↑『最高の放仔』が見られた辺り。動画もきっとばっちり撮れただろうけど、まさかあれっきりだとは思わなかったし、動画撮影よりも観察に集中したくなるし。
放仔を終えたアカテガニ20180812
↑『最高の放仔』を見せてくれたアカテガニ♀。放仔後の画像に意味があるんだろうか?(^_^;)

この日も近く(鈴鹿辺り?)で花火大会があった模様(こちらの画像はないけど)。花火大会だけでなく、このポイントのすぐ近くの民家でも花火を打ち上げていて、火薬臭が漂っていました。夏の夜は打ち上げ花火とアカテガニ放仔観察だね!(ん?)

【8月25日】
去年も参加した大阪南港野鳥園『夜のアカテガニ観察会』に今年も参加しました。本当なら&ohみたいなのより、より多くの人にアカテガニを見てもらうために自分は遠慮して一人分枠を空けた方がいいのかも…と思いましたが、『行きたい。参加したい』という気持ちの方が勝ってしまいました。

今年の観察会の前に下見をした講師の和田太一さんが、撮影したアカテガニの群れの中に一尾だけベンケイガニが写り込んでいたとかで、もし捕獲出来たら大阪南港野鳥園初記録らしくて、『アカテガニ観察会』でベンケイガニを血眼になって探すという皮肉な事態に(^_^;)(ベンケイガニは何故か大阪湾湾奥では数が少ないそうです)

“持っている”小学生男児が捕獲して、めでたく大阪南港野鳥園初記録になりました。

南港野鳥園のベンケイガニ120180825
↑↓こちらがその初記録のベンケイガニ。
南港野鳥園のベンケイガニ220180825

で、肝心の放仔観察の方は、今年は去年と違って今年はゼロ、不発でした。『見た人は見た』らしいんですが。水際まで抱卵したアカテガニ♀が来ていて、『行くか?行きそう!』な状態は見たんですが…。

アカテガニ缶バッジ20180826
観察会参加記念グッズの缶バッジとシール。
2018/08/18

アカテガニは韓国では『泥棒蟹』

通りすがりで見かけたFacebookで韓国のラムサール条約登録湿地・順天(スンチョン)湾の写真で、アカテガニとムツゴロウの解説が書かれたものがあって、それを見てアカテガニの韓国名は『도둑게』だと知りました。

で、도둑を翻訳サイトで調べてみると、『泥棒』と出てくる。ん?泥棒?

翻訳サイト

そこで、韓国語⇔日本語の翻訳や通訳が出来る方に問い合わせてみると、やはり『泥棒』で間違っていないそう。そして、同じ方から順天のFacebookで見かけた画像とは別の画像ですが同じ解説板の画像をお借りしました。そしてアカテガニに関して『海の近くの民家の台所に入り、食べ物を盗むので泥棒ガニ』と書いてある、とご教示いただけました。

sunchon加工
↑こちらがそのお借りした画像。左がアカテガニ。右はムツゴロウ。

アカテガニと言えばあの特徴的な赤い大きな鋏に因んだ名前が付けられると思っていましたが、ところ変われば、全然違う名前が付けられるんだな…と文化の違いを実感しました。そしてアカテガニが民家に入り込んで食べ物を盗んでいく姿をイメージしたら、ちょっと可笑しかったです。

20180713.jpg

アカテガニ韓国語20180818
『도둑게』で画像検索すると、見た事がないアカテガニの画像がわんさかと。