Category : シオマネキ(有明海以外)
去年9月にも訪れた和歌山県の某シオマネキ棲息地、久しぶりの訪問です(2017年5月27日)。確認出来たシオマネキの数は去年の9月よりやや少なめ。季節的にやや早かったせいか、ハサミ上下上げ下ろし行動は一個体しか確認出来ず。チゴガニの集団『ばんじゃい!ばんじゃい!』は確認出来たけど。

今回はスマホで撮ってみました。

シオマネキ連結画像20170527
↑上の画像はズームなし画像の切り取り。下はフルズーム画像の切り取り。やはりフルズームはピントがややボケ気味。しかし上の画像では、巣穴から土塊を抱えて出てきた様子が分からない写真だけど、下の画像ならそれが確認出来る。
シオマネキ20170527-2
↑唯一確認出来たハサミ上下運動をしていた♂…ではなく、その近くで固まっていた♂。『こいつもハサミ振るかな?』と期待しながら観察し続けたけど、結局振らなかった。
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3月5日、徳島市のマリンホールとくしま県民プラザ2階(沖洲ターミナル2階)で行われた吉野川のシオマネキに関する講演(講師:大田直友氏(阿南工業高等専門学校准教授))を聴いてきました。

マリンホール20170305

まず最初に、世界初?の『シオマネキ検定』が行われました。

①シオマネキの仲間は世界で何種類?
1.50種 2.100種 3.150種 4.4200種(正解は2)

②日本本土(沖縄・奄美以外)では何種類のシオマネキが常にみられるか?
1.2種 2.4種 3.6種 4.8種(正解は1)

③シオマネキは英語で『fiddler crab』。fiddlerの意味は?
1.餅つき 2.処刑 3.ヴァイオリン奏者 4.お辞儀(正解は3)

④九州・佐賀ではシオマネキを使った郷土料理がある。どうやって食べている?
1.カニコロッケ 2.味噌汁 3.塩辛 4.カニフライ(正解は3)

⑤シオマネキのオスは大きなハサミを持つが、右利き・左利きのどちらが多い?
1.右 2.左 3.同じ 4.場所によって違う(正解は3)

⑥シオマネキのエサは何?
1.泥中のデンプン 2.水中のプランクトン 3.泥中の植物プランクトン 4.小型の動物(正解は3)

⑦右のイラストはシオマネキの子供の頃。呼び名は?
1.メガロパ 2.ノープリウス 3.ゾエア 4.トロコフォア(正解は3)

ゾエアイラスト20170307
↑⑦の問題のイラスト。

⑧もしも、大人オスの大きなハサミがちぎれたらどうなる?
1.全く同じ形のハサミが生える 2.挟む力の弱い張りぼてのハサミが生える 3.さらに大きくなったハサミが生える 4.直ちに死んでしまう(正解は2)

⑨オスは『ウェービング』と呼ばれるダンスをするが、何のため?
1.縄張りを守るため 2.自分の強さを見せびらかすため 3.運動不足を解消するため 4.メスに求愛するため(正解は4)

⑩オスのハサミはなぜ大きくなった?
1.ハサミにたくさん栄養を貯えられるから 2.ウェービングのしすぎ 3.メスにモテたから 4.カッコいいから(正解は3)


&ohは9問正解でした。出来なかったのは『①シオマネキの仲間(Uca属)は世界で何種類?』でした。2か3かどっちかだと思ったんですが、分からなかったので3と解答したら2でした。

講演で印象に残った話を少し書いておきます。

⑴シオマネキ♂の大きなハサミは、最近の研究によれば、ラジエーター(放熱器)の役割も果たしている事が分かった。

⑵吉野川と那賀川でシオマネキの調査をしていて、吉野川では秋に鮮やかな青のシオマネキの稚ガニとされる小さなカニが見つかるのに、那賀川では全く見つからない。もしかしたらあの鮮やかな青い稚ガニはシオマネキではなく、死滅回遊魚のように冬を越せず死んでしまう別の種類のカニの稚ガニかもしれない、との事。

シオマネキ稚ガニ?
↑シオマネキの稚ガニとされているカニ(画像借りました)。

⑶シオマネキは基本南方系の生き物なので、冬に雪が多い年などは、稚ガニの生存率が低くなって、結果夏干潟で見られる成ガニの数にも影響する。そしてここ最近、吉野川河口干潟での成ガニの数は右肩下がりだが、稚ガニ(但し上記のようにシオマネキの稚ガニなのかやや怪しい)の数は増減を繰り返している。

また何か思い出したら追記するかもしれません。

やはりプロの研究者の方の話は参考になるし、ほー、と驚かされる話もあったりで、有意義なひと時でした。

で、早速追記なんですが…

⑷シオマネキの英名が『fiddler crab』は知っていましたが、あの大きい方のハサミをヴァイオリンに見立てて、小さい方のハサミで泥を掬っては口に運ぶ動作を繰り返す姿が、ヴァイオリンの弓を動かしている動作に見立てている、というのは初めて知りました。
2016年9月17日(土)撮影。

和歌山県の某河口干潟…、徳島県吉野川よりは少ないとはいえ、ここもそこそこの数のシオマネキが確認出来る。ここに来たのはかなり久しぶりで、どうなっているか少々心配だったけど、健在でした。とある調査によれば、ここのシオマネキは以前より増えているらしい?

徳島・吉野川のシオマネキについては有名で、他の人がネットでばんばん情報公開しているので今更自分一人が情報公開を制限しても無意味なので、この時はっきり書きましたが、ここについては、知っている人は知っているけど、それほどネットで情報を見かけないので、敢えて『和歌山県』以上の情報公開は控えます。

紀ノ川シオマネキ♂×220160917
↑ここのシオマネキは棲息密度がさほど高くないので、バトルはあまり起きないけど、この二尾の間では、一瞬緊張が走った。ちょっと期待したのだけど。
紀ノ川シオマネキ♂×1♀×120160917
↑↓シオマネキの今年の恋の季節は終わった…という訳で、大ハサミ振り振りもせず、♀が近くに来ても関心示さず。さすがに追い払ったりはしないようだけど。すぐ近くでは、チゴガニが『ばんじゃい!ばんじゃい!』していたけど、シオマネキのハサミ振りは盆くらいまでらしい。
紀ノ川シオマネキ20160917♂×2♀×1

紀ノ川若シオマネキ20160917
↑若く小ぶりなシオマネキ♂。5㍉㍍くらいの鮮やかなブルーのシオマネキの稚蟹を見たかったけど、季節がちょっと早いのか、単に自分が見つけられなかっただけか知らないけど、いずれにしても見られなかった。
紀ノ川老シオマネキ20160917
↑『大物がいないな~』と思いながら干潟を彷徨っていて見つけた、この日見かけた最大級のシオマネキ。甲幅は6㌢㍍くらいと思われる。大きいだけに、老体のようで、色がやや褪せていた。泥がゆるゆるの干潟の中にある澪筋にいて、驚いた時は、穴に入る代わりに、泥中に体を埋めていた。この写真は近付いた時泥に体を埋めて、暫くじっと待って半身を現した時撮ったもの。

以下はシオマネキ以外です。

アシハラガニ泡ぶくぶく20160917
↑泡を吹くアシハラガニ。これ以外にももう一個体同じように泡まみれになったアシハラニを見かけた。『カニさん泡ぶくぶく』…空気中にいるカニは泡を吹く事もあるという事を思い出させてくれた。アシハラガニと言えば、シオマネキがテリトリーに入ってきたアシハラガニを大ハサミで威嚇する場面が見られた。データはないけど、シオマネキはヤマトオサガニにはあまり敵意は示さないけど、アシハラガニには敵意を示す事がある…ような気がする。
トビハゼ20160917
↑ここの河口干潟はトビハゼが非常に多い気がする。音もなくびったんびったんと跳ねるトビハゼを見ていると、平和な光景だな…と思える。ねぇむったん(ムツゴロウじゃねーよトビハゼだよ)。
謎の流木20160917
↑干潟に積み上げてあった流木。誰がなんのために流木をこんなに?謎が謎呼ぶ。
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